<σ(シグマ、Σ)文字盤>
文字盤の下の方、<T SWISS T>の両脇にσのマークが付いた文字盤をご存知でしょうか?
一説には、文字盤に貴金属が使われてるという表示とのこと。
そういわれれば、アップライドのバーインデックスがやけにキラキラしているように感じますね。
この T SWISS T の両サイドにある、丸のような記号。
これがσマークである。
クレイジー氏談
私の持っていた、軍用6263もシグママークがありました。
以前、何かの雑誌には、スイス時計協会の○○周年記念の証だと書いてありました。
何店かの時計屋さんに聞いた事もありますが、適切な回答は得られませんでした。
宝飾系の金属が使用されているという説も、高額モデルに多い事から、遠くは無いと思います。
製造時期もある程度絞られていますし、ROLEXに関しては手巻きデイトナが圧倒的に多いのも事実ですね。
のびのびおさんの、この6265はシリアルが 397※※※※で、製造年は’74年頃と思われ
販売年は’78年ということです。
クレイジーさんの軍用6263は何年頃のものだったのでしょうか?
○○周年記念とすれば、年代にある程度規則性があるかもしれませんね。
ロレックス以外の時計でも確認できるらしいので、スイス時計業界全体で統一されたマークであることは間違いないようですが...。
kenken氏から寄せられたσマーク画像
にクレイジー氏からもσマーク文字盤の画像をいただきました。
このモデルは氏が以前所有していた、サウジ空軍御用達モデル!
σマークもレアアイテムだが、こちらは文字盤自体が超レア。
クレイジー氏のシリアルは 413※※※※で、こちらも74年頃の製造となります。
まだサンプルは二つだけですが、二つとも74年ころという事で、このへんがかぎになりそうですね。
もっとサンプルがあれば少しづつ謎が解けるかも...?
以前、Odyssey氏からσマークの並び方が違うものがあるとの情報を寄せていただきましたが、
今回、nf4dtv氏から寄せられた画像はまさしくソレでありました。
こんな感じでトリチウムの「T」と「σ」マークが1秒の目盛りの中に納まっているものです。
今まで紹介してきたものは「T」と「σ」がそれぞれ違う1秒の目盛りの中に分かれて納まっています。
おそらく、Odyssey氏のものもこれと同じバージョンだと思いますが
nf4dtv氏のこの6263のシリアル番号は 335※※※※で71年から72年にかけてのものだと思われます。
今まで紹介した「T」「σ」が別々の目盛りの中に納まっているものは73年から74年の製造と思われるもので
年代によってマークの入れ方が違っていると思われます。
この年代にスイスの時計業界で何か記念することがあったとしたら、クレイジー氏が言われる
何かの記念の印ということを証明できるかもしれませんが。
04.11.11
☆★つ・い・に!解決!?★☆
業を煮やしたクレイジーさんがスイス時計境界に直接聞いてくれました!
さすが凝り性!突き詰めなければ気がすまないんすね。(笑)
( ^-^)_且~ ゴクロウサマデシタ
クレイジー氏がスイス時計協会から受け取った回答です。
・・・・以下コピー・・・・・
ご質問のマークは "Gold Drop" と呼ばれるものです。 昔スイスに存在したゴールドケースの製造者団体とダイヤルの製造業者団体が高品質を証明するために取り決めて使用していたものです。 このマークが文字盤に付けられていれば、その文字盤は 「ゴールドのスイス製のダイヤルで高品質」であることを意味し、 同じく、このマークがケースに付けられていればそのケースは 「ゴールドのスイス製のケースで高品質」であることを意味しました。
現在は、これらの団体は存在せず、このマークも使われることがなくなっているようです。 が、いつ頃からいつ頃までこのマークが使われていたのかに関しては資料をみつけることができませんでした。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
う〜ん、なるほど!
「一説には、文字盤に貴金属が使われてるという表示とのこと。」というのはかなり近かったっすね。
しかし、クレイジー氏はこうも言っております。
でも、以前当方所有の6263、文字盤裏側は金色でしたが、gold製だったのでしょうか?
古いモデルは文字盤の裏側が金色のものが多いですが、新しい文字盤は裏側がシルバーですね。
SINGERの刻印パターンといい、謎が多いですね。
確かに文字盤の裏側は金色ではありますが、果たして本当に金なのでしょうか?
それとも一説通り、インデックス等にGOLDが使われているのでしょうか?
クレイジー氏が言うとおり、謎は尽きませんが、σマークが「GOLD使用の文字盤」の印ということが判明し、
謎のσ文字盤に一応の解決を見ることが出来ました。